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オンデマンド印刷による印刷革命


オンデマンド印刷とは何でしょう。少し解説してみます。
オンデマンドは英語の「On Demand:要求に応じて」と言う言葉が語源になっています。
オンデマンド印刷は「必要なものを、必要な時に、必要な分だけ」印刷できるシステムのことです。
オンデマンド印刷は厳密に言えば特定の印刷技法を指した言い方ではありません。
どのような印刷方法であっても上記のように「必要なものを、必要な時に、必要な分だけ」印刷できさえすればオンデマンド印刷だと言えます。
しかし従来の問題として、従来のプロセス印刷などでは実際に印刷物が刷り上がるまでにはまず印刷の基礎となる4色に色分解し、各色の製版作業を経て、その後印刷すると言う流れがありました。いくつもの行程を必要とするため刷り上がった印刷物を手にするまでには最低でも3日間程度の日数がかかっていました。
また製版をするために10部や100部といった少数部数の場合には大変に割高になってしまうのも欠点でした。

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現在普通に言うオンデマンド印刷の場合はこうした従来の方法ではなく、新しく開発されたデジタル印刷機を用いて印刷されることがほとんどです。デジタル印刷機は言わば大掛かりなプリンターとも言えるもので、印刷データの入校から印刷までを製版などの課程を経ること無くダイレクトに行います。
ページ物の印刷の場合では印刷物を綴じたりする行程まで行うことも可能で、プロセス印刷とは比較にならないほど短時間で全ての行程が完了します。
オンデマンド印刷では極端な場合、1部だけの印刷からでも可能です。
工程が極端に省略されることで納期の短縮以外にも、制作費用が安価で済む大きな利点があります。

オンデマンド印刷のメリットとデメリット


オンデマンド印刷のメリットとしては印刷時間とコストの大幅な削減が最大のものですが、その他にもデジタル印刷機さえあれば印刷、製本までの工程が一貫して行われるため人件費も少なくて済みます。また最近のオンデマンド印刷では入校の際にも様々なデータ形式での入校が可能なためデータを作成する側でも手間が省けます。
またこれは必ずしもオンデマンド印刷に限ったことではありませんが印刷データの入校の際以前はMOやCD-Rと言ったメディアで持ち込むことがほとんどでしたが最近ではインターネット環境が進んで来たことにより、かなりデータ容量の大きなものでもネット経由で入校できるようになりました。
そのため時間の短縮とともにMOやCD-Rといったメディアも不要な場合が多くコスト削減につながります。
では逆にオンデマンド印刷のデメリットはどういった点でしょうか。
オンデマンド印刷のデメリットを一言で言うなら印刷品質のレベルの低さです。
非常に細かいディティールを必要とする印刷や微妙な色合いの再現を必要とする場合にはオンデマンドは不向きです。

また広い面積でベタ(同一の色で均一に塗ること)を使用する場合に色むらが起きやすいこともオンデマンド印刷のデメリットの一つです。
オンデマンド印刷を行う業者ではたいていの場合無料の印刷サンプルを用意しているのであらかじめ入手し、印刷のレベルをチェックしておくといいでしょう。
またこれは必ずしもデメリットとは言えませんが大部数などを印刷する場合には通常のオフセット印刷などの方法を用いた方が1部あたりのコストが安く済む場合があります。使用する用紙や内容によっても異なりますが400~500部以上を印刷するようであればオフセット印刷の方がコスト面で有利となることが多いようです。

バリアブル印刷とCTP印刷


例えば不動産仲介業者のDMなどで、買取り希望の個別のマンション名があらかじめ印刷されているチラシなどを目にしたことがありませんか?各マンションごとにマンション名や時には使用されている写真まで異なっている場合などもあり、大変にコストのかかったチラシだと感じたり、一方で自分のマンションが特別扱いされているような優越感を感じることがあります。
このような少数部数ごとに内容の変わるチラシの印刷などはバリアブル印刷と呼ばれており、オンデマンド印刷の最も得意とするところなのです。
オンデマンド印刷では数部程度のわずかな部数からでもコストを気にせず作成できるメリットがありました。
これに印刷物の一部だけを変えて多くの種類を作成する機能をプラスしたものがバリアブル印刷と言うサービスなのです。

オンデマンド印刷でバリアブル印刷を併用すれば、例えば多岐に分かれる顧客の好みごとに異なる内容のチラシを作成し、きめ細かな営業活動を展開することも可能です。顧客ごとのニーズをムダなく反映させることでチラシに対するレスポンスは向上し、収益率が大幅に伸びるとも言われています。
バリアブル印刷は様々なDMやチラシをはじめ、請求書や会員証、提案書やスーパーなどのPOPにも効果的に利用されています。
またオンデマンド印刷に関連してCTP印刷と言う言葉も良く耳にします。CTP印刷とは、Computer to Plateの略でPlateは刷版のことです。CTP印刷では入校データを基にコンピュータから、製版フィルムを起こすこと無く直接刷版を作成する仕組みのことです。主にオンデマンド印刷で使用されますが、CTP印刷によって作成された刷版はプロセス印刷でも使用可能です。